各種 JPEG プラグイン・ベンチマークテスト結果


 2006/09/24: K6-2+ 550MHz (ifjpegx.spi V.0.21) でのテスト結果 を新しく掲載しました。

テスト条件

 拙作の Susie Plug-in 用シンプル・ ベンチマークテスト を使い、テスト画像を64回(低速な旧型マシンでは32回) 展開し終えるまでに要した時間を計測する。

 データを採るときには、 このバッチファイル を使っています。

テスト画像

 画像内容・圧縮クオリティは同じですが、 色成分サブサンプリング比とカラー/モノクロ、 ベースライン/プログレッシブの種類が異なります。 サブサンプリング比の異なる画像でそれぞれテストしている理由は、 サブサンプリング比によって展開処理が若干異なってくるためです。

テスト画像
1024x1280,
quality:87
pic_22.jpg
4:1:1(2h2v),
Baseline,
224KB
色成分を縦横ともに1/2に縮小して圧縮する方式で、 JPEG ファイルとしては最も一般的な形式です。 サブサンプリング比を設定する項目のないソフトでは、 この形式が使われることが多いようです。
pic_21.jpg
4:2:2(2h1v),
Baseline,
239KB
色成分を横方向にのみ1/2に縮小して圧縮する方式で、 主にディジタルカメラなどの画像機器が出力することが多いようです。
pic_11.jpg
4:4:4(1h1v),
Baseline,
270KB
色成分サブサンプリングを行わずに圧縮する方式で、最も高画質です。 Adobe Photoshop では、JPEG ファイルの保存の際に Q:7 以上を指定すると、 この形式になります。
pic_12.jpg
4:2:2(1h2v),
Baseline,
245KB
色成分を縦方向にのみ1/2に縮小して圧縮する方式で、 あまり一般的な形式ではありませんが、4:2:2(2h1v) 形式の JPEG ファイルに対して 「JPEG ロスレス回転」処理を行うとこの形式となります。
pic_gr.jpg
Grayscale,
Baseline,
201KB
同じ画像をモノクロ(グレイスケール)に変換したものです。色成分のない JPEG 画像です。アップサンプリングや色空間変換などの処理が必要ないため、 展開速度は最も高速です。
pic_22p.jpg
4:1:1(2h2v),
Progressive,
212KB
pic_22.jpg を IJG JPEG library 標準の Progressive JPEG 形式に変換したものです。 Progressive JPEG は処理方法がやや複雑で、展開には大量のメモリが必要なため、 展開速度はかなり遅くなります。

テスト対象プラグイン

ifjpeg.spi
(V0.33)
たけちんさんの純正JPEGプラグインです。MMX に対応しています。 たけちんさんオリジナルのJPEG展開エンジンを使っているようです。
ifjpg.spi
(R0.00.12)
Jy. さんのサイトにて、 テスト版として公開されていたJPEGプラグインです。 JPEG展開エンジンには、Intel JPEG Library が使われています。
ifjpegv6.spi
(V0.11)
kana さんの Progressive JPEG Plug-in です。JPEG展開エンジンには Independent JPEG Group's JPEG library をそのまま用いているようです。
ifjpegx.spi
(V0.14)
拙作の SIMD Enhanced JPEG Plug-in です。 JPEG展開エンジンには Independent JPEG Group's JPEG library の独自改造版を採用しています。

テスト結果

以下は、旧バージョン(ifjpegx.spi V0.10〜V0.20) でのテスト結果です。

 テスト条件が異なるものもありますので、比較する場合は注意してください。


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