ここでは、ソフトウェア製作の際に役立つユーティリティ・ソフトを公開しています。 GNU ソフトウェアなどの Windows 移植版がメインです。
ここにあるソフトのほとんどは、Win32 Console Application です。 MS-DOS プロンプト(Windows 95/98/Me) や コマンドプロンプト(Windows NT/2000/XP) から起動して使います。
GNU diffutils 2.7.2 および GNU patch 2.5.4 の Win32 移植版です。
GNU diffutils は、ファイル(特にテキストファイル) の相違点を検出するユーティリティ集です。この中でも最もよく使われるのは diff で、これはソースファイルの "パッチ" (差分ファイル) を作成するのに使われています。
GNU patch は、diff が出力する差分情報を元にして、 ファイルを修正する(パッチをあてる)プログラムです。
ネットワーク上で流通しているオープンソースのソフトウェアを利用する場合、 この diff/patch は必携のソフトなのですが、 何故か Win32 版を見かけませんでしたので、自分で移植してみました。
マニュアルについては、オリジナルの diffutils/patch に附属していた英文マニュアルを、見やすいように変換して同梱しました。 どうしても日本語のマニュアルが欲しい、という方は、 Linux JM Project の日本語 manual ( cmp / diff / diff3 / sdiff / patch ) などを参照してください。
GNU ソフトウェア なので、使用条件は GPL に従います。 ソースファイルの差分も同梱されています。
GNU indent 2.2.6 の Win32 移植版です。
GNU indent は、C 言語プログラムに対して空白・改行の挿入や削除を行い、 ソースコードの見栄えを変えるプログラムです。また、 C のコーディングスタイルを別のスタイルに変換することもできます。
あくまでも「機械的に」変換を行うだけなので、 これを使うだけでコードが読みやすくなるとは必ずしも言えませんが、 自分とは異なるスタイルで書かれたコードを利用する場合などには、 有用なツールになると思います。
なお、GNU indent は C 言語専用です。 C++ 言語には使えません。ご注意ください。
マニュアルについては、オリジナルの GNU indent に附属していた html マニュアル(英文)を同梱してあります。どうしても日本語のマニュアルが欲しい、 という方は、 Linux JM Project の日本語 manual ( indent ) などを参照してください。ただし、この日本語マニュアルは旧バージョンの訳ですので (2001/03/07 現在)、同梱の英語版マニュアルとは異なる部分があります。
このソフトウェアは「フリーソフトウェア」です。 使用・配布条件の詳細については、 同梱されているマニュアル(1.13 Copyright の項)を参照してください。
flex 2.5.4 の Win32 移植版です。
flex は、テキストのパターンマッチングを行なうプログラム(字句解析ルーチン) を生成するツールです。UNIX 環境が起源であるソフトで、しばしば利用されます。 この Win32 版は、そのような UNIX 起源のソフトを Windows に移植する場合を想定して移植してみました。
マニュアルについては、オリジナルの flex に附属していたマニュアル(英文) を同梱してあります。日本語のマニュアルが欲しい方は、 Linux JM Project の日本語 manual ( flex ) などを参照してください。
このソフトウェアは「フリーソフトウェア」です。 使用・配布条件の詳細については、同梱の COPYING(英文)を参照してください。
byacc (Berkeley Yacc) 1.9 の Win32 移植版です。
byacc は、パーサ(構文解析プログラム)を生成するツールです。 上の flex と共に、UNIX 環境が起源であるソフトで、しばしば利用されます。
マニュアルについては、オリジナルの byacc に附属していた英文マニュアルを、 見やすいように整形して同梱しました。日本語のマニュアルが欲しい方は、 Linux JM Project の日本語 manual ( yacc ) などを参照してください。
このソフトは Public Domain Software です。利用・配布に制限はありません。 詳しくは、同梱の README(英文)をご覧ください。
scpp (selective C preprocessor - 選択的 C プリプロセッサ) と呼ばれるソフトの Win32 移植版です。
この scpp は C プリプロセッサの一種ですが、通常の C プリプロセッサとは異なり、 特定のディレクティブ(命令)のみを処理できるものです。 例えば、特定のマクロのみを展開する、特定の条件コンパイル命令のみを処理する、 特定の #include のみを処理する、というようなことが可能です。
特に、#ifdef 〜 #endif などで囲まれた条件コンパイル付きコードブロックが多数あるソースコードに対し、 明らかに不要で目障りなコードブロックを一括削除するような場合に 威力を発揮するものと思われます。
普段はあまり必要性を感じないかもしれませんが、 場合によっては非常に有用なツールになりうると思いましたので、移植してみました。
マニュアルについては、オリジナルの scpp に附属していたマニュアル(英文) を同梱してあります。また、独自の簡易日本語マニュアルも同梱しました。
このソフトウェアは、いわゆる「フリーソフトウェア」ですが、 個人的・非商業的 目的に限って使用が許可されています。 ご注意ください。